枚方市御殿山にマタニティチャームズが作る新しいマルチコミュニティスペースの物語
2023/05/08
マルチコミュニティスペースを作ろうとしています!
マタニティチャームズの拠点となる場所が誕生するかもしれません
マタニティチャームズでは、枚方市御殿山南町にある鉄板居酒屋BEJITAと共に、マルチコミュニティスペースの運営を始めようとしています。時間帯ごとに交流される層を大まかに区切り、より多くの年齢層の方に気軽に集まっていただける交流の場として提供していきたいと思っています。
UR中宮第3団地の中心部に位置し、近くに保育園・小学校・大学があるなど非常に多くの方が住まうエリアですが、地域コミュニティが少なく、いざという時に助け合えるような目に見えるつながりが希薄な現状があります。マタニティチャームズが培ってきた孤独にならない居場所づくりのノウハウを、マタニティさんだけにとどまらず、より多くの世代へ広げて行きたいと考えています。
繋がるきっかけ作り
子どもの居場所があると、親も安心できる。親が安心できる居場所は、子どもの居場所になる。
イベントでは、マタニティチャームズの顧問保健師である東田さんが来られていました。イベントに参加した子どもたちに「東田さんは保健師さんだよ」と伝えると「保健師ってなに?」という話になりました。私は「保健師のお仕事って何ですか?」と聞いてごらんと促すと、子どもたちは興味を持って真剣に質問をしていました。学校では教えてもらうことがない話です。この直接的なやり取りこそが大切なことだと私は考えています。
子どもの居場所があるということは、子育てをする親にとって安心につながります。ろくちゃんは、子育ては地域の力を借りてするものだと考えています。私はひとり親なので、子どもにとって頼れる親は私しかいません。母親だけで全てのことをなんとかしようとすると、限界があることを実感しています。女親だからわかること、男親だから伝わること、それぞれにあります。だからこそ、地域のパパさんの力をお借りする時もあります。大人同士が連携することで、子どもたちの行動や生活において安全を高めることができるのです。そうすると、子どもにとって安全な居場所ができます。そんな安全な場所は、親にとってありがたいことなのです。
大人が力を合わせて連携することで作った安心できる居場所は、子どもの居場所へと変化していきます。親以外に相談できる場所、自分の素直な心を置ける場所、新しい価値観や学びのある場所、このようなところに子どもたちは集まります。大人が安心できるなら、子どもにとっても安心できるのです。
マタニティさんを対象にしているんじゃないの?
子育てって終わりがないのです
マタニティチャームズは、マタニティさんと産後ママが対象に活動しているんじゃないの?と思いましたか?もちろんその通りです。このマルチコミュニティスペースも、マタニティさんや産後ママのための居場所です。
子育ての始まりは、妊娠です。産んでからではないです。特に女性はお腹の中に赤ちゃんがやってきたその瞬間から子育てが始まります。たくさんの不安と恐怖と戦いながら、命を育てていきます。目を離したらすぐに死んでしまうような命を丁寧に育てていくのは人間だけ。馬のようにすぐに立つことだってできないのです。自分の身体なのに、自分の身体じゃないような感覚を感じながら妊娠期間を過ごしていきます。男性も実感が湧かないまま、予測できない未来を感じながら過ごしています。毎日変化する我が子の成長に戸惑いながら子育てをしていくのです。そして、その子育ては何歳になっても終わりません。子育てをしているパパもママも、その親からしたらずっと子どもで、自分が死ぬまで子育てなんて終わらないのです。
だから、切れ目のないつながりが大事です。マタニティ期や産後につながって、その時だけで終わりって訳ではありません。子どもの成長に合わせて、親たちも子どもたちも居場所が必要です。お腹の中から地域とつながって、成長と共に見守っていける環境作り。その環境を作る場所としてマルチコミュニティスペースでは、全ての世代の人たちが交わる子育て支援の新しい形を作っていきます。